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JR福知山線脱線事故

速さではなく、安全で競うべし


 4月25日午前9時20分頃、JR福知山線塚口−尼崎間で起きた脱線事故は、多くの尊い命を奪い、さらにたくさんの方々が負傷されました。亡くなられた方々のご冥福を心よりお祈り申し上げるとともに、負傷された方々に対してはお見舞いと一刻も早い回復を祈念します。

事故列車の情報



■今回の事故について言っておきたいこと(募集中)

梶田敏広(「ブルックの会」運営委員)
[brook-ml 01144] Re: JR西日本は隠蔽していた −不正発覚の序章
(2005年4月26日 23:45)

梶田です。

青木君のメールに補足します。
以下、ニュースサイトより

オーバーラン実は40m、脱線の運転士と車掌うそ報告
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050426-00000106-yom-soci

競争激化に落とし穴 速さは武器、運行分刻み JR西
http://www2.asahi.com/special/050425/TKY200504250220.html

<尼崎脱線事故>事故前の2週間 1秒単位で遅延調査実施
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050426-00000050-mai-soci

事故の2週間前からJRは尼崎駅に停車する全列車でダイヤ通り動いているか
1秒単位で調査していた。

15秒単位の時刻設定、日常的な「回復運転」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050425-00000216-yom-soci

世界一正確な運行を強いられるJR各社の運転士。プレッシャーがかなりかかっている。
ダイヤの遅れを取り戻すための「回復運転」も日常的、


「乗りません・使いません、JR西日本!」に賛同される方に
関西の他線社局の路線図・お得なクーポンなどの情報は
スルッとKANSAI
http://www.surutto.com/index.cgi

青木君の情報に加えて
梅田−姫路 (阪神電鉄と山陽電鉄直通特急)
130Km運転の新快速より安全だと思います。

「乗りません・使いません、JR西日本!」に賛同します。

私は福知山線沿線の住民で、仕事にも毎日使っていますが、
常々危ないと感じていました。猛スピードで縦揺れの激しい車内で考えていました。
もう、この速度は限界を超えているのではないか?
踏切事故・脱線事故が起こらない訳はない。そんなときこんな高速運転の昼でも満員電車で
いったいどうなるか。答えが出てしまいました。とても悲しいです。

とてもあんな現場を通る列車に乗れません!!


今日、駅前の会館で通夜が営まれています。

亡くなられた方・ご家族の苦しみが伝わってくるようです。
ケガをされた方の痛みもです。

心からご冥福をお祈りしますと共に、ケガをされた方の一日でも早い回復を願ってやみません。

◇ ◇ ◇

[brook-ml 01147] 速度重視・安全軽視、「乗ってはいけない!」京阪神の JR
(2005年4月27日 12:15)

梶田@昼休みです。

急カーブに高速で列車は突っ込んでいった。
定時運行確保、大量高速輸送・効率を最重視、速度重視・安全軽視、JR西は全社的にこの姿勢なのではないかと疑います。

以下、ニュースサイトより

時速100キロ超でカーブに…尼崎脱線事故
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050427-00000002-yom-soci

尼崎脱線事故 乗客が異変を感じる中、事故車内では何が
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050427-00000001-maip-soci

「もうJR使いたくない」 私鉄駅、乗り換えで混雑
http://topics.kyodo.co.jp/feature06/archives/2005/04/post_39.html

以下私見です。

私は普段からよく福知山線を利用しますが。

報道によると9時16分頃伊丹駅を1分半遅れで発車した快速電車が9時18分ごろ尼崎駅のすぐ手前にいるなんて
いってますが、ダイヤや私の経験上、あり得ない速さですね。通常、ダイヤでは伊丹−尼崎間は5分かかるはずです。
通過駅は2駅ですが、2分で2駅も通過するなんて尋常な速さではない!!

大阪方面に向かっている列車が、尼崎の手前で通過する駅は塚口ですが、塚口から先、はじめのカーブ付近で
事故が起こったはずですが(事故現場となったマンションがカーブ左側に迫ってくるように電車に乗っていてよく見えます。)
その時点では車窓はかなりゆっくり流れていくのが通常ですが、事故列車は違ったんだと思います。

福知山線でもスピードアップが協調されていて、私の最寄り駅、川西池田から大阪まで
快速で最速16分 とうたっていますが、年々速くなっています。こわいぐらいです。
尼崎駅の北側の福知山線線路は東西線直通が始まった頃に付け替えられ
それ以前のとても緩やかなカーブから急なカーブに変更されているし
尼崎駅の西側の線路は用地を節約する目的か高架化・多重化されとても複雑です。

尼崎駅や東西線がボトルネックになっているようです。あれができてから
ダイヤは混み合い複雑化するし、乗り慣れない人が尼崎駅で迷っている姿をよく見かけます。

都心部の混雑解消のための新線開業。それによる利便性向上。
それと引き替えに多重化・複雑化するダイヤ。

小さな事故が普段から多いJR、速さを追求し続け 路盤 や 安全装置は旧式のまま。
事故が多いのもなんだか頷けるような気がする。
リスクマネジメントの観点から言えば、小さな事故の多発は大事故の前兆現象といわれますね。

利潤追求のため、大きな大きな代償を支払うことになってしまったのでは。

悲しすぎる。

私たちは利便性を追求しすぎて、命まで失う危険に毎日さらされているのかと思うと
背筋が凍りつく思いです。

利用者自身がしっかり見極めることが大切です。
JRの危険な体質が浮き彫りになってきました。

「何をおいても安全第一」を要求するために私はJRに乗りません。

阪急宝塚駅、川西能勢口駅などは終日に渡り大変混雑した状況です。
朝夕はホームから人たちがあふれるのではないかと思うほどです。
使われている方、使わざるを得ないという方は十分気をつけてください。

杉本幸子(名古屋市の弱視女性)
今回の福知山線での事故、置石説も含め、私も青木さんの意見に基本的に同じです。
ニュースを聞きながら、次々と明らかになる事故の大きさ・悲惨さに、ただあ然とするばかりです。

昨年10月、神戸アイライト協会のイベントに参加するため、新大阪で乗りかえ灘までJR普通列車で行きました。
その帰り、灘から尼崎を経由し、今回事故が起きた路線で伊丹へ出て、知人宅へ泊まりました。
翌日は、神戸の友人に会いにJRで三宮へ、帰りは前日と同じように、尼崎から伊丹に出て、もう一泊しました。
その時に乗った、三宮から尼崎に向かう快速電車が遅れていると車内放送があり、やっぱりものすごいスピードで走っていたのを覚えています。
過密ダイヤのため、運転手は少しの遅れも許されないのでしょう。
伊丹の知人も、毎日この路線を利用し大阪に通勤しています。
少しの時間差で運良くと言っていいのか、事故車には乗り合わせませんでしたが…、不運にも事故に遭遇された方々を思うと胸が痛みます。
でも、このことをただ運が良かったとか悪かったとかで済ませてはいけないと思います。

運転手が、23才という余りにも若い年齢に驚きました。
他の鉄道では、このような年齢で運転台につかせることはないと聞きます。
運転技術に未熟さがあったのなら、充分な訓練をしないまま大勢の人の命を預かる列車の運転をさせてきたJRは、責任重大だと思います。
列車の遅れは、運転手にとって致命的とか、遅れを出さないというJRの方針が、この若い運転手にあせりを起こさせたのでしょうか。

より早く、より多くという営業方針が、最近頻発している航空機事故やトラック業界での事故にも言えるのではないでしょうか。
「速いことはいいこと、便利なこと」という、いつの間にか私たちの価値観の一部にはなっていないでしょうか。
競争することにより質が良くなると言われますが、競争の余り質が落ちるということも、またよくあるような気がします。

息子が幼い頃、「ぼく大きくなったら電車の運転手になるんだ」と言っていたほどの「鉄道ファン」でした。
小学生の頃には、お年玉を貯めて買ったカメラを持って、ブルートレインを撮りに一人で随分あちこち出かけていました。
結局「電車の運転手」にはなりませんでしたが、以前は多くの子どもたちにとって「電車の運転手」は、大きくなったら…の夢でありあこがれでした。
子どもたちの夢を壊さないように願っています。

スピードをあげる電車や車に乗り合わせると、そんなに急がなくてもいいからと、心の中で叫んでしまいます。
世の中、人々は余りに急ぎすぎる暮らしをしているのではないでしょうか。
前だけを見て突っ走るのではなく、左右をゆっくり見られるもう少しゆとりのある、スロー・ライフの生き方をしてみては?
そして、「これでいいの?」と、社会のあり方に、おかしいことはおかしいと政府や企業に声をあげなくてはいけないと。

今回の事故で、そんなことを複雑な思いで一人考えていました。

Endolphin(全盲男性)
      予感があった
                      Endolphin
 高校・大学生、働き盛りの人、孫を可愛がっていた初老の人。
各家庭や学校や職場でかけがえのない人が一瞬のうちに命を奪われた。
報道を聞いていて耐えられない気持になります。
35年前の4月8日に起こった「天六ガス爆発事故」の時の気持を思い出しました。
一刻も早く原因を究明して、こんなことを繰り返さないようにしなければなりません。

私がかねてから感じていたことを一つ書かせてください。
東西線の電車は急発進・急停止が最近多くなった。
そう感じたのはもう3年余り前ですが…。
私が若かった頃の「国鉄」と正反対に…。
「国鉄の運転は優しい」と子供の頃から思っていました。
それがJRになってからは…。
そして特にそれを強く感じていたのが東西線だったことは、今度の事故と無関係とは思えません。
ホームで電車を待っていて電車が来た時、ちょっと恐怖を感じるくらいのブレーキ音を立てることもありました。



■以下、青木が書いたもの。

 さて、今回の事故ではさまざまな方が被害に遭われたわけですが、この電車が同志社前駅行きの直通快速列車であったことからもお分かりいただけるとおり、私がこの3月までおりました、同志社大学の学生が多数犠牲にあっている模様です。同志社大学の発表によりますと、2名の方が亡くなられ、22名の方が負傷されたとのことです。亡くなられた榊原怜子(さかきばら れいこ)さん(社会学部メディア学科1年次生)と長浜彩恵(ながはま さえ)さん(法学部法律学科2年次生)には、ともに面識はありませんが、かつて同志社に通っていた者として、非常に悲しい限りです。関係者の方々に、心からお悔やみを申し上げます。
 事故を起こした列車は7両編成でしたが、終点の同志社前まで行くのは前4両で、したがって、同志社に通う人なら、前4両に乗車するのが通常です。また、同志社前駅執着の列車の場合、先頭車両に乗車するのが同志社前駅で降りる際にもっとも便利で、事故発生以降、現場の上空写真などを見ながら、心配しておりました。しかもこの列車は、2限目からの授業に出席するにはちょうど良い時間帯でもあり、同志社大学京田辺キャンパスは、文系学部の1・2回生のほとんどが通っていて、2限目と言えば語学や一般教養科目の比較的多い時間帯でもあったので、この電車を利用する学生が多かったのではないかと思います。

 同志社大学だけでなく、京都女子大学や龍谷大学に通う途上で事故の被害に遭われ、亡くなられた方がおられます。学業に従事する者としては、将来ある若者がこういった形で命を奪われることに対し、悲しみのみならず、怒りを覚えざるを得ません。

◇ ◇ ◇

 さて、私は視覚障害者の歩行の自由と安全を考えるブルックの会(通称:ブルックの会)というところで、副代表をしております。この団体では、視覚障害者の駅ホーム転落事故等の問題を扱い、各鉄道事業者に安全対策を要望するなどの活動を行っています。皮肉な話ですが、25日はJR西日本に対して要望書を提出し、それに対する話し合いがもたれる予定になっていました。
 この団体では、視覚障害者の駅ホームからの接触・転落事故についての裁判、佐木訴訟を支援する活動を行ってきました。私たちは、ブルックの会を通して、佐木訴訟を通して訴えてきたことは、確かに視覚障害者の安全な駅利用ですが、決して、視覚障害者以外を排除したものではありません。誰もが安全に利用できる駅づくりを、という事が、私たちの活動の目標なのです。
 ここで思い起こされるのは、佐木訴訟で被告側(大阪市)が出してきて、大阪地方裁判所が何の躊躇もなく追認した形となった、「大量高速輸送の円滑」ということです。結局、今回の事故でも、円滑な輸送を意識したあまり、大惨事を招いてしまったのでしょう。置き石説もありますが、乗客の証言などから、速度制限違反はほぼ明らかです。テレビで話していた専門家の話では、ダイヤ通りに運転できないことは運転手の恥、らしいのです。しかし、こんな事故を起こしてしまったことは、運転手のみならず、会社の恥です。
 今回の事故は私たちに、あるいは社会に何を訴えているのでしょうか。
 「安全」と「定時運行」「大量高速輸送」を秤にかけ、安全を軽視してきた鉄道事業者のやり方に、もはや「NO!」を言うときが来た、というべきでしょう。そして、先のような二者が秤にかけられていること自体が、ナンセンスだという事を、(裁判の時同様)訴えていく必要があるように思えます。

速さではなく、安全で競いましょう!

◆「置き石説」について
 私は、「置き石説」を否定しています。報道等で、この説を支持する専門家(らしき人)の見解もありますが、いずれも説得力に欠けるものです。また、乗客の証言からも、スピード違反はほぼ間違いないと言えるでしょう。また、「置き石説」を声高に主張するのはJR西であり、JR西にとって、今の状況でもっとも都合の良い説なのです。車輪とレールがこすれたのか、レールの下に敷いてある石を吹き飛ばしたかのいずれかでしょう。置き石説は、JR西日本にとって、自らの過失を軽減させる効果をもっており、責任を何者かに転化させるという、今非難が集中している自社にとって、誠にもってご都合のよろしい説でしかないのです。

◆JRの態度をどう考えるか
 さて、今回の事故については、高速輸送の円滑や定時運行ばかりを強調し、乗客の安全を軽視しているJRの態度。これを改めさせることが、もっとも重要なのです。スピード違反が原因でも、運転手を捕まえて仮に同人を死刑にしたところで、何も解決にならない。ある意味、言ってみれば、運転手も被害者なのです。「定時運行しないといけない」という気持ちが冷静な判断をでき無くさせたのです。比較するのが適当でないことは十分分かっていますが、私は「電車でGO!!」というゲームが好きで、時々やっていますが、ダイヤが遅れているということになれば、仮にゲームでも焦ります。速度制限を違反することも度々です。ゲームだから「ゲームオーバー」ですみますが、それがリアルに起こるというのは、あり得ないとは言えないことです。
 今回の事故は、決して運転士により起こされたのではなく、そういう焦りを起こさせたJR西日本の経営方針、そしてその根幹となる、乗客の高速輸送に対する過剰なニーズがあるのではないかと思うわけです。JR西の悪しき体質を、そして世論をも変えていくためには、不買運動に準じた運動を起こす他ないのではないかと思うわけです。

 速さを競うのではなく、安全を競いましょう。

 私鉄との競合区間で、速い余りJR西を選ぶ人が多く、それ故にJR西は、これまでのやり方を改めるどころか、ますますそのやり方が正しいのだと過信するのです。競合区間で、例え速くとも、JR西が選ばれないとすれば、あんな危険なのには誰も乗らない、という事になれば、会社の方針も変わってくるでしょう。
 したがって、私はJR西への抗議の意味も込めて、JR西と私鉄との競合区間については、私鉄を利用するように致します。無期限にこの運動を続けます。

乗りません、使いません、JR西日本!
 別にJR西に何か恨みがあるわけでもないし、派手にキャンペーンをやる気もなく、自分で勝手にやるだけです。しかし、一緒にやろうという方、どうぞ。

主な該当区間 (代替利用路線)
 東海道線 京都−三ノ宮 間 (阪急・京阪)
 福知山線 大阪−宝塚 間 (阪急)
 環状線 全区間 (地下鉄)
 阪和線 天王寺−和歌山 間 (南海)
 奈良線 京都−奈良 間 (近鉄・京阪)
 大和路線 JR難波−奈良 間 (近鉄)
 東海道・山陽線 大阪−姫路 間 (阪神電鉄と山陽電鉄直通特急)
*とくに東海道線と福知山線は危険なほど高速です。

速さではなく、安全で競いましょう!

◆JR西日本は隠蔽していた −不正発覚の序章
 本日午前の会見により、早速JR西日本が不正をやっていたことがばれました。8メートルのオーバーランは、実は40メートルでした、とのこと。呆れてものも言えません。
 運転手一人を責めることはしないと書きましたが、JR西日本は、こういう運転技術が未熟な人にでも、平気で運転させている会社のようです。

◆事故前の2週間 1秒単位で遅延調査実施
 信じられないことがどんどん明らかになってきます。以下のような記事がありました。

<尼崎脱線事故>事故前の2週間 1秒単位で遅延調査実施
 尼崎脱線事故で、脱線した電車の運転士が所属する京橋電車区を管轄するJR西日本大阪支社が事故前の2週間、JR尼崎駅発着の全列車について1秒単位で遅延状況を把握する調査を実施していたことがわかった。今回の事故を巡っては、運転士が遅れを取り戻すため、制限速度を超えるスピードを出していた可能性が出ている。
(毎日新聞) - 4月26日15時10分更新

 常軌を逸しているとしか言えない状況に思えます。
 私は京都市内という、一応都会に住んでいますが、京都は都会にしては鉄道が少なく、移動はバスが主流のところです。そして地元ではよく知られる事なのですが、京都市バスのダイヤは一応あるものの、観光シーズンには、あってないようなものです。前のバスが10分遅れているのか、次のバスが5分早いか分からないような運転です。(ひどいときには、2〜3台、団子になっていることも) そのため、多くの人たちは余裕をもって行動しているし、ダイヤ通りじゃなくても、誰も文句を言いません。
 そういうところで暮らしているということもあるのでしょうが、1秒単位で遅延状況の確認など、普通では考えられないことです。「安全運転どこへやら」って感じですね。
 尼崎駅の状況を考えると、ダイヤの正確さが求められている状況はある程度理解できますが、あえて直通運転にこだわる余り、複雑になってしまい、どこかが遅れると、他も遅れる、というシステムになってしまっているのです。例えば、京都から阪急で宝塚方面に行くなら、途中の十三(じゅうそう)で乗り換えないと行けませんが、別に、それが嫌だ、という事はありません。なぜ、あんな過密ダイヤの中、そういった複雑なことをしないといけないか、やはり疑問です。
 高速化、それに伴う車体の軽量化という話が出ていますが、昨年の新潟地震で脱線した新幹線の車両は、国鉄時代に製造された旧式の車体で、最新の車両より随分重いと言われています。しかし、そのおかげで、傾いた程度ですんだ、という説もあります。もし最新の軽量車両なら、折れ曲がっていたかも知れない、と。

 ちなみに、昨年の10月23日は東京におり、かなり大きな揺れを感じましたが、東海道新幹線には影響がないという事で、地震の1時間後くらいに東京を発ちました。何も分からず、先頭車両の自由席に座っていたのですが、京都に帰ると、テレビで傾いた新幹線が映し出されていたので驚きました。
 かつて、運転もしたことがあるというJRの社員と話したことがあるのですが、最近の車両は、軽量化されていて、デザイン重視。昔、ご自身が運転していた頃主流だった旧国鉄時代に製造された車両は重いし、デザインも大したことないが、ブレーキの機能などは抜群。だから耐用年数も長いのだ、という事でした。
 最近の方向性は、何か違っているような気がしてなりません。

 あなたは、これでもJR西日本に乗りますか?


UP:20050426 REV:20050427,29