>HOME 原稿 とりわけリハビリテーションの現場において私たちは、自分自身の障害を受容するよう求められることがある。それは時としてつらく、しんどく、うっとうしい経験である。しかし、そもそも障害は受容しなければならないものなのだろうか? 本書は、作業療法士として長年の現場経験をもつ著者のこうした疑問から出発している。学校では、障害は受容させなければならないと教えられたが、現場ではたらくうちに、そのこと自体が障害者を苦しめていることに気づく。 そして、障害受容という言葉が、どういう場面で誰によって使われているのかを探し始める。こうした作業の成果が示されている本である。 この本を読むと、障害を受容させたり/させられたりしなくてもよいのだと自信をもって言えるようになる。そして、そこにあった不快さも、ぬぐい去ることができるだろう。 なお、視覚障害等で活字を読むことができない読者に対し、出版社より全文のテキストデータが提供される。 紹介:青木慎太朗氏(羽衣国際大学非常勤講師) URL: http://www.arsvi.com/b2000/0906ta.htm UP:20090901 ◇原稿 |